イタリア在住作家である塩野七生さんの著書の「アマチュアがプロを超えるとき」から考える「プロ」を超える働き方。

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どうも!のぶさんです。

最近は空いた時間を利用して、必要なくなったモノの整理を進めています。ぼくは読書が大好きで、毎月10冊前後は書籍を購入します。現在は電子書籍がメインですが、過去は現物を購入していました。

現物は引っ越しの時にかさばるので、最近は本棚に眠っている書籍を定期的に整理していくことにしています。今日は、大学卒業後に執筆活動を開始したイタリア在住の作家である塩野七生氏の著書がでてきました。

塩野氏はイタリアの歴史小説を中心に、エッセイや時事批評の分野で活躍されています。ぼくが2010年当時に購入したのは、「日本人へ」シリーズ3冊でした。

当時のぼくは中国に出て2年目くらいであり、リーダーシップや日本人としての在り方に興味がありました。毎回日本に戻るたびに、空港で塩野氏の「日本人へ」シリーズを購入してました。

整理する前に「日本人へ リーダー編」を読んでいたところ、プロとアマについての記述がありました。興味深かったので、備忘録として書いておきます。

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アマチュアがその道のプロさえも越えるのは、プロならば考えもしなかったことをやるときなのだ。それには徹底した現情直視と、それまでの方式、つまり常識、にとらわれない自由な発想しかないのである。
引用元:塩野七生著「日本人へ リーダ編」 P113

現在、ぼくは営業兼技術サポートとして、主に社内外のエンジニアと話をすることが多い。実はぼくは文系出身で、入社後に簡単な知識を勉強したに過ぎません。よって、プロであるエンジニアに対して、完全にぼくはアマチュアという立場です。(その道でお金を頂いているという点では、ぼくもプロフェッショナルの自覚をもっているが、あくまでも技術という観点で。)

当然、技術的案件についてはエンジニアのほうが知識も経験もあります。だから、ぼくは技術的な観点からアドバイスをすることは基本的にはできないんですね。

でもエンジニアと渡り合う以上、ぼくに必要な視点は「エンジニアが持っていない視点からの示唆」であると考えています。

ビジネスでは、技術的に優れているモノが必ずしも市場で評価を受ける訳ではありません。そこで重要なのは、市場が求めているモノに対して如何に技術を駆使してサービスや製品を提供できるかだと思います。

この技術的観点からだけ見てしまうと、市場では受け入れられないプロダクトアウト的な製品やサービスが出来上がってしまう。結果として、それは市場で評価されるものにはなりません。

そこに、文系で技術的には素人であるぼくが価値を生み出せる余地があるのです。

素人の観点から、市場が求めているモノをエンジニアに示唆を与える事。それは精神的な部分もあるし、スペック的な観点からの場合もあります。

要は、技術的にプロであるエンジニアが持ちえない視点をぼくが提供すること。その瞬間に、アマチュアであるぼくがプロから存在意義を認めてもらえるのである。

重要なのはプロフェッショナルとしてのスキルと、それを捨て去る勇気である。

とはいえ、ビジネスの世界において完全なる素人のままでは、いずれ飯は食っていけなくなります。よって、重要なのはプロフェッショナルとしてのスキルを、常に習得をしていく必要があります。

その努力を怠らない上で、必要な時にはスキルを全て捨て去り、「素人」の目線から見ることが必要なのだ。

それが出来る事で、ぼくはプロであるエンジニアに「素人」の視点から「何故?」を投げかけることが可能になるのだと考えている。

塩野氏も「日本人へ リーダ編」の中で、こう記しています。

もしかしたら、プロとアマを分ける条件の一つである「絶対感覚」とは、それを磨くことと反省を怠らないことの二つを常に行っていないかぎり、習得も維持もできないものなのかもしれない。
引用元:塩野七生著「日本人へ リーダ編」 P109

塩野氏の「日本人へ」シリーズは3部で構成されている。2010年から2013年にかけて出版されているので、当時の政権等は情報が古い部分もあります。

それでも、本質を突いたテーマが読みやすい長さで纏められています。

一度手に取ってみると、日本を外からみている著者から新しい視点がもらえるかもしれないですよ

オススメの塩野七生さん著作です。